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04 BM助産師がきく!海外妊活体験談

今回は、【ブラジルで不妊治療】をされた、MMさんの体験談をお届けします。

Be Motherの助産師が、MMさんからお話をうかがいました。

日本では「バリバリ仕事をしていた」というMMさんが、ブラジルに渡航後の妊活、どのような気持ちで過ごし、どのように妊娠に至ったのか、またその経験が「MMさんの今」にどうつながっているのか、お聞きしました。

ー自己紹介をお願いいたします

 

2021年から1年半、ブラジルに滞在していました。ちょうど滞在1年になるころ、33歳の時に3回目の体外受精で妊娠し、妊娠5か月で帰国しました。

 

ーもともとブラジルでの妊娠を希望していたのでしょうか?

 

はい。日本では、「仕事全振り」のような生活をしていたこともあり、夫とは「ブラジルにいる間に子どもができたらいいね」という話はしていました。

 

一方で、実際に仕事を辞めて渡航してみると、周囲はお子さんがいる方が多く、子どもを作った方が良いという雰囲気を感じたり、「XXさんの妻」として扱われる違和感に精神的にしんどさを感じることも多かったです。

 

ー治療をする病院は、どのように探しましたか?

 

日本人コミュニティでは、不妊治療をしていることを言えない雰囲気があったため、日本語で病院を探せるサービスを利用して、自分で英語が通じる病院を探しました。

 

2つ選択肢があった中で最初の病院が良かったのでそこに決めたものの、「本当にここでよいのかな」「これがブラジルのスタンダードなのかな」という不安を感じることもありました。

 

ー実際にブラジルの病院で治療をしてみて、いかがでしたか?

 

「家族みんなで不妊治療に来るのは当たり前」というオープンな雰囲気や、医師と気軽にWhatsApp(チャットアプリ)でやり取りができるところが、日本との違いだと思います。

 

先生もとてもフランクな雰囲気で、初診の時に「1年後にはママになるよ、準備できてる?大丈夫?」と言われたことが印象的でした。

 

ブラジルは経済的な格差が大きく、特にお金のある人たちは、時間をかけて自力で頑張るよりも「お金を使って効率よく妊娠し、出産は帝王切開か、計画無痛分娩で」という流れがあるようです。幸い夫婦ともに特に大きな問題はなかったのですが、ブラジルの病院のやり方に則って、初診から2か月後に採卵、体外受精に進みました。

 

英語が通じると言っても、先生の言葉はポルトガル語が混ざることもあり、Google翻訳にもお世話になりました。出生前診断の結果がWhatsAppで送られてきて、思わぬかたちで赤ちゃんの性別を知る、というハプニングもありました。

 

検査と診察の時間帯が分かれていたので、夫が診察に同行しやすいというメリットもありました。大事なタイミングで、夫と一緒に先生の話を聞き、同じ情報を持っているので対等に話ができたこと、不妊治療の体験を夫婦で共有することができたことも良かったと思います。


 

ーご夫婦で一緒に妊活に取り組んだことが伺えますね。

 

そうですね。もともと、どちらかといえば夫の方が積極的に子どもを欲しがっていたこと、また仕事人間だった私が退職して駐在に同行したことへの感謝もあったためか、「自分ばかりが大変」とはならず、同じ気持ちで妊活に取り組めたと思います。出産に至るまでの間に、「妊娠・出産における男性側の無力さ」も感じていたように思います。

 

体外受精の1回目、2回目は残念ながらうまくいきませんでした。特に2回目は、ハワイでの結婚式前日にダメだったことがわかり、精神的にも結構しんどかったですが、夫は大号泣した私に寄り添ってくれました。そして、日本で出産したときには、立ち会っていた夫が大号泣していました。

 

ブラジルでは、幸い夫の働き方の自由度が高かったことも良かったです。日本だったら、働き方や病院での待ち時間を考えると、同じようにできるとは限らないですよね。

 

実は、帰国後に起業して人事コンサルや企業研修の仕事をしています。ブラジルに渡航して、「ブラジル人が仕事よりも家庭を当たり前に大切にしていること」、そして「日本の働き方がとても固定的で選択肢がないこと」を身をもって感じることができ、今の仕事につながりました。大変なこともありましたが、その経験をプラスにすることができて良かったです。



 

ー最後に、これから海外で妊娠、出産を迎える方へのメッセージをお願いします

 

外国人の方が、妊活について気楽にポップに捉えてくれることもあると思うので、「自分一人で抱えてしまう」というネガティブな状況になりにくいかと思います。

 

ブラジル人は全員、子どもが大好きで、子連れにとても優しいんです。ベビーカーを押していて道がボコボコでも必ず誰かが助けてくれたり、子連れの男性におばあちゃんが電車の席を譲ってくれるような国なので、「子どもが小さいうちは日本に帰れない」というお母さんもいるくらいです。

 

私たちの場合は、仕事との兼ね合いもあり出産前に帰国しましたが、お互いの時間の融通が利く海外駐在中に二人で妊活に取り組めたことで、結果的に産後も二人で育児に取り組めています。パートナーとの関係が深まりやすい海外駐在中に家族のことや妊活に取り組むことができて、とてもよい経験になりました。

ファッションリーダー

BM助産師のコメント

は次回Be Motherのnoteへ投稿予定です。

​近日公開予定です!

​事前にnoteへのフォローで通知が受け取れます。

​MMさんのブラジルでのご夫婦で一緒に取り組まれた妊活の体験、貴重なお話をありがとうございました。

 

これからもBe Mother助産師がきく!シリーズでは、様々な海外体験談をうかがっていきます。

05

​次回海外妊活出産体験談

近日公開予定

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